2011.11.16 Wednesday
廃道写真集の発売に、おもうこと。
今日11月17日は、平成19年元日に「廃道で生きていこう」と願った私にとっては、平成20年の秋(「廃道本」&「廃道をゆく」の発売)以来の大きな1日になるのではないかな。そしてそれは、廃道という趣味世界の広がりにおいても、新たな世界に開かれる記念の日になると思います。
今日11月17日は、写真家の丸田祥三氏と私が「共著」した写真集、「廃道〜棄てられし道〜」の発売日です。この本は、今まで私が廃道で感じていながら、私の手では十分に表現することが出来なかった“廃道の一面”(もちろんそれは魅力的な一面です)を、本格的に皆様にお伝えすることが出来る、革新的な新作です。
もちろんその一面とは、廃道のある風景の “綺麗さ” と “凄さ” です。
写真集には全部で100点近い写真が収録されていますが、今日はその中で一点だけ紹介し、かつ念入りにコメントをさせていただきたいと思います。他の写真やその被写体にも、大半は私の深い思い入れがありますが、それを紹介しはじめると、きりがなくなっちゃう。だから、発売日の今日はひとつだけ。
と、その前に、もう一つ断っておくことがありました。先ほど「共著」と書きましたが、「写真集を共著」といっても、あまりピンと来ないのではないでしょうか。
本書に掲載されている約100点の写真は、全て丸田祥三氏の作品です。私が手がけたのは、97〜107pまでの「廃道を楽しむ」というコラムの執筆です。これは、私にしては珍しい「廃道踏破レポート」や「廃道のハウツー」ではなく、もっと抽象的なコラムになっています。文章は上手ではないと思いますが、しかし内容はとても気に入っています。このコラムについてもいろいろ語りたいので、次回のブログで改めて書きたいと思います。今回は、なんと言ってもこの写真集のメインである写真についてです。
<一点だけお見せする写真は、↓↓これ↓↓>

クリックすると、もう少し大きく表示しますが、この写真は本書の中でも私のお気に入り3本の指にとまる1枚です。
撮影場所は、お馴染み万世大路は栗子隧道の山形県側です。私がこの写真を特に気に入っているのは、はじめてこの場所へ立った平成15年の春(レポート)に隧道を見た瞬間感じた新鮮な驚きと、特に栗子隧道そのものに対する圧倒的な敬服の気持ちが、写真を目にしたときに、もの凄い勢いで蘇ってきたからです。
私にとって、栗子隧道の一番の”見せ場”はここです。奥羽山脈という日本の屋台骨を直に貫通している事を隠そうとしない、この山形側坑口風景なのです。写真を見て下さい。尾根と坑口とが、全く地続きなのであります。そのまま空まで続いている。それがましてや明治以来の隧道であると言う事に、圧倒的な敬服を覚えたのであります。
私はその後もここを訪れる度に、この“凄み”を表現したいとカメラを向けてきましたが、技術的にも機材的にも全く不可能でありました。それが今回、こうして“完全”に表現されていることに私は感嘆し、丸田氏の力と写真の力とを、改めて思い知ったのです。写真には、これほどの表現力があったのかと。今まで、記録写真以外を撮ったことのない私にとっては、驚きでした。(ちなみに、私はこの作品の撮影旅行に同行してはおらず、栗子隧道がどのように撮影されるのかについても、当然意見などを述べたことはありませんでした。それなのに…)
さらに重要なのは、この写真集に収録されている「私が体験した廃道の写真」は、どれもこの栗子隧道と同じような感動を、私に与えたと言う事です。(未体験の廃道もたくさん収録されていますが、それらは勿体なくて見れません…。自分で体験してから拝見するつもりです…)
気分が高揚して参りました。
お許しを得て、もう一枚だけ写真を掲載しちゃいましょう。

これは表紙の写真ですが、どこだかお分かりですか?
これは関東の超有名物件である「旧吹上隧道」です。現物を見たことがある人に問います。この写真には、リアル以上のリアルがあると感じませんか?
それは、脚色や虚飾とは違います。
個々の道路や廃道の感じ方は人それぞれですから、こうじゃない印象を持つ人も当然いらっしゃるでしょうが、私が何年か前の夜に現地で見た旧吹上隧道の“凄み”は、この画のような風合いであったと思います。
私には、写真の技術的な云々は全く分かりませんが、とにかくいつも感情移入が先行していて、「この道は凄いんだ」「この廃道は凄いんだ」と、心の目にそんなフィルターを付けて道路の世界を見ています。そして、丸田氏が今回作品として仕上げられた写真の世界と、私の中の増幅美化された道路の世界は、不思議なほど近いものでした。
この写真集は、廃道を知らない人には、「廃道は綺麗だ」と、素直に感じられると思います。
この写真集は、廃道を知っている人には、「やっぱり廃道は凄かったんだ」と、感激していただけると思います。特に、山行がの廃道レポートを愛してくださる方であれば、私の「萌えどころ」に共感してくださる方であれば、なおのこと…オススメです。
今日、書店に並ぶ地方では、ぜひ手にとってその出来映えをチェックしてみて下さい!
ご感想、お待ちしています!
また、アマゾンでも引き続き購入が可能です。 →→
さらに、本書の発売を記念したトークイベントが、11月20日に開催されます。詳しくは【こちら】をご覧下さい!
今日11月17日は、写真家の丸田祥三氏と私が「共著」した写真集、「廃道〜棄てられし道〜」の発売日です。この本は、今まで私が廃道で感じていながら、私の手では十分に表現することが出来なかった“廃道の一面”(もちろんそれは魅力的な一面です)を、本格的に皆様にお伝えすることが出来る、革新的な新作です。
もちろんその一面とは、廃道のある風景の “綺麗さ” と “凄さ” です。
写真集には全部で100点近い写真が収録されていますが、今日はその中で一点だけ紹介し、かつ念入りにコメントをさせていただきたいと思います。他の写真やその被写体にも、大半は私の深い思い入れがありますが、それを紹介しはじめると、きりがなくなっちゃう。だから、発売日の今日はひとつだけ。
と、その前に、もう一つ断っておくことがありました。先ほど「共著」と書きましたが、「写真集を共著」といっても、あまりピンと来ないのではないでしょうか。
本書に掲載されている約100点の写真は、全て丸田祥三氏の作品です。私が手がけたのは、97〜107pまでの「廃道を楽しむ」というコラムの執筆です。これは、私にしては珍しい「廃道踏破レポート」や「廃道のハウツー」ではなく、もっと抽象的なコラムになっています。文章は上手ではないと思いますが、しかし内容はとても気に入っています。このコラムについてもいろいろ語りたいので、次回のブログで改めて書きたいと思います。今回は、なんと言ってもこの写真集のメインである写真についてです。
<一点だけお見せする写真は、↓↓これ↓↓>

クリックすると、もう少し大きく表示しますが、この写真は本書の中でも私のお気に入り3本の指にとまる1枚です。
撮影場所は、お馴染み万世大路は栗子隧道の山形県側です。私がこの写真を特に気に入っているのは、はじめてこの場所へ立った平成15年の春(レポート)に隧道を見た瞬間感じた新鮮な驚きと、特に栗子隧道そのものに対する圧倒的な敬服の気持ちが、写真を目にしたときに、もの凄い勢いで蘇ってきたからです。
私にとって、栗子隧道の一番の”見せ場”はここです。奥羽山脈という日本の屋台骨を直に貫通している事を隠そうとしない、この山形側坑口風景なのです。写真を見て下さい。尾根と坑口とが、全く地続きなのであります。そのまま空まで続いている。それがましてや明治以来の隧道であると言う事に、圧倒的な敬服を覚えたのであります。
私はその後もここを訪れる度に、この“凄み”を表現したいとカメラを向けてきましたが、技術的にも機材的にも全く不可能でありました。それが今回、こうして“完全”に表現されていることに私は感嘆し、丸田氏の力と写真の力とを、改めて思い知ったのです。写真には、これほどの表現力があったのかと。今まで、記録写真以外を撮ったことのない私にとっては、驚きでした。(ちなみに、私はこの作品の撮影旅行に同行してはおらず、栗子隧道がどのように撮影されるのかについても、当然意見などを述べたことはありませんでした。それなのに…)
さらに重要なのは、この写真集に収録されている「私が体験した廃道の写真」は、どれもこの栗子隧道と同じような感動を、私に与えたと言う事です。(未体験の廃道もたくさん収録されていますが、それらは勿体なくて見れません…。自分で体験してから拝見するつもりです…)
気分が高揚して参りました。
お許しを得て、もう一枚だけ写真を掲載しちゃいましょう。

これは表紙の写真ですが、どこだかお分かりですか?
これは関東の超有名物件である「旧吹上隧道」です。現物を見たことがある人に問います。この写真には、リアル以上のリアルがあると感じませんか?
それは、脚色や虚飾とは違います。
個々の道路や廃道の感じ方は人それぞれですから、こうじゃない印象を持つ人も当然いらっしゃるでしょうが、私が何年か前の夜に現地で見た旧吹上隧道の“凄み”は、この画のような風合いであったと思います。
私には、写真の技術的な云々は全く分かりませんが、とにかくいつも感情移入が先行していて、「この道は凄いんだ」「この廃道は凄いんだ」と、心の目にそんなフィルターを付けて道路の世界を見ています。そして、丸田氏が今回作品として仕上げられた写真の世界と、私の中の増幅美化された道路の世界は、不思議なほど近いものでした。
この写真集は、廃道を知らない人には、「廃道は綺麗だ」と、素直に感じられると思います。
この写真集は、廃道を知っている人には、「やっぱり廃道は凄かったんだ」と、感激していただけると思います。特に、山行がの廃道レポートを愛してくださる方であれば、私の「萌えどころ」に共感してくださる方であれば、なおのこと…オススメです。
今日、書店に並ぶ地方では、ぜひ手にとってその出来映えをチェックしてみて下さい!
ご感想、お待ちしています!
また、アマゾンでも引き続き購入が可能です。 →→
さらに、本書の発売を記念したトークイベントが、11月20日に開催されます。詳しくは【こちら】をご覧下さい!






