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伊豆半島の高規格道は、なぜもっと早く整備されなかったのか? 疑問と推論。
 素朴な疑問。 どうして、伊豆半島には未だに高速道路がほとんど通じていないんだろう。この半島の通行量を単純に考えれば、とっくに下田まで開通していて良いはず。内陸経由と東海岸経由の2路線があっても不思議じゃないくらいだと思う。

ちなみに、伊豆半島の大部分は昭和61年に時限立法された半島振興法の対象になっている。同じく対象になっていて、伊豆半島より人口の少ない能登半島などよりも高速(やそれに近いレベルの高規格道路)の整備が遅れているのは、不思議ではないだろうか?

 

推 論1。 伊豆半島の最も主要な道路である東海岸沿いの国道135号が、その交通量の多さゆえ、現在の高速道路網が考えられるより早い段階で、そこそこ高規 格化されてしまった(昭和40年代に全通した東伊豆有料道路など)ために、新たな投資が避けられてきたのではないだろうか?

 

推論2。 伊豆半島の最も交通量が多い東海岸沿いは、すでに土地の利用度が高く、地価も高騰していたために、新たな幹線道路を建設することが難しくなっているのではないだろうか? 国道135号のバイパスとして構想されていた頼朝ライン延伸区間の迷走も気になる。

 

推論3。 伊豆半島出身の有力な政治家がいないからではないだろうか?

木 部建設大臣(1984-1985) は伊東市出身。原田建設大臣(1989-1990)斉藤建設大臣(1980-1981)もいる。高速道路(縦貫道)の父といわれる田中清一氏も静岡県出身 者。とはいえ、選挙区ということを考えれば、必ずしも静岡県出身者=伊豆半島整備にはならないかも。伊豆半島出身の有力政治家は多くない。

>伊豆半島と能登半島の”違い”、および政治家と地域開発について、satoshi_masuda氏から、興味深い指摘がありました。

「伊豆振興は東京の資本家の利益になる」というだけで、伊豆以外の静岡県民には何の益もない話です。一方、能登半島に行くには金沢市内を必ず通りますから、 「能登が豊かになれば金沢の商人の、ひいては石川県全体の利益にもなる」と言える。自民党も民主党も活動の単位は県連で、各党県連の目標は「県全体の利益 拡大」です。国会議員は県連の意向を受けて活動していく(でないと、選挙の際に県連の協力が受けられない)ので、「県全体に効果が波及するか」は振興計画 の実現に重大な影響を与えていると想像できます。

 

推論4。 伊豆半島は東急グループなど有力私鉄会社の勢力が強く、道路整備は後手に回っているのではないだろうか?

>これについて、磯部祥行氏から次のようなフォローがありました。

伊 豆は鉄道史も絡んでると思います(推論4)。東急(伊豆急)の五島慶太は、戦前に運輸通信相を勤めてますし、関係の深い牛塚虎太郎はさらにそちらへの影響 力を持っています。西武(伊豆箱根鉄道)の堤は、大臣ポストとしてはあまりパッとしませんが、政治家としては衆議院議長を務めたほどですし、相当な実力者 の大麻唯男とも親しかった。ここからは完全に妄想ですが、政治的な有力者2名が、伊豆の鉄道2社の頭となれば、「伊豆への送客は鉄道で」と2社がそれぞれ 各所(←どこだよw)に働きかけても不思議はないと思います。たとえば「もうある程度高規格な道路があるからいいだろ、な?」みたいな。

>対して、箱根ターンパイクを渋谷から計画していた五島が、そのように考える可能性は低いのではという意見もありますが、私は次のように考えます。

東 急ターンパイクの問題は、こういうことは考えられませんか? 当時、高速道路を有料道路として整備することが議論される中で、運輸省と建設省の間で激しい 所管争いがあった。五島のターンパイクは運輸省側で、日本道路公団は建設省側。結局、高速道路のメインストリームは建設省側になって、ターンパイクも小田 原〜箱根山だけを開通させて、それ以上延伸は出来なかった。ここで五島の高速道路への野望は打ち砕かれて、鉄道やバス(観光道路)に回帰した →磯部氏ス トーリーに続く…。

 

推論5。 富士箱根伊豆国立公園の保護地域の存在が、新たな道路整備を抑制 しているのではないだろうか? 環境省所管の公園計画の車道計画に組み込まれないと、保護地域内には新たな車道を作れないはず。 http://www.env.go.jp/park/fujihakone/intro/files/area_2.pdf

 

推論6。 (推論2とも関係して)伊豆半島の主要な産業である観光に関して、高速道路の整備は日帰りのレジャーを推進するために、観光収益の悪化を招くという考え方が、半島先端部以外の観光関係者に多く見られるせいではないか?

>大北 浩士(クロスケ)氏より、これを支持する地元関係者の証言が得られました。

伊 豆スカイラインに大きな宗教施設があるのですが、そこの関係者から「熱海〜伊東」までの国道沿いにある観光産業の力が強すぎて高速道路など作ると観光客が 素通りや日帰りをしてしまい、打撃がおおく反対意見も多いと話を聞いたことがあります。半島先端に近い方は高速道路整備など期待してるみたいです が・・・。

 
…とまあ、たくさん理由は考えられるのですが、どれが最大の理由かと言われると、絞り込む事が出来ないでいます。私の勘としては、「推論1」→「推論3」→「推論6」がこの順序で、主要な「ブレーキ」になってきたのではないかと思うわけですが、皆様はどう考えられますか? ご意見をお聞かせください。


伊豆半島南部の中心都市下田。人口は約25000。
この街まで高速が開通するのは、いつになるのか?

なお本稿は、私が前々から不思議に思っていたこのテーマについて、twitterおよびfacebookで多数の友人たちと議論した内容を、ほぼそのまま転載しています。本稿中にお名前の登場するのはその一部ですが、他にも大勢お知恵を下さった友人がおります。皆様ありがとうございました。

>最後に、facebook上の「コメント」という形で寄せられたご意見を、転載いたします。

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磯部 祥行 さま
推論4の後半は、あくまで妄想ですから、ご注意を! 結
果的にそうだったらいいな…

谷川卓史 さま
 確かに首都圏最大の観光地である伊豆半島に高速道路が整備されていないのは不思議ですね。
直接関係ありませんが、鉄道会社の影響は色々あるかもしれませんね。例えば首都圏でJRと私鉄が接合する駅の乗り換えは不便なところが多いです。
「ここに連絡通路を造れば乗り換え時間が短縮できるのに」と思うところでも、遠回りルートしかなかったりします
乗り継ぎの利便性UP=自社の客を逃がす
みたいな事から、なかなか改良が進まないらしいという話を聞いた事があります。


谷川卓史 さま
沼津河川道路事務所がホームページを出しています。
www.cbr.mlit.go.jp/numazu/road/izu_jukan/index.html
伊豆縦貫自動車道の計画が進められているようです。なかなか進んでいないようです。
もう少し調べてみます。



 今の状況で伊豆半島の南部に甚大な被害を及ぼす大地震が起きたら、交通網の貧弱さが、ものすごく露呈するように思う。下田へ行く道は、東海岸に1本、中央に1本、西海岸に1本の3本しかない上に、どれも山と海の険しい道。中央の道なんて酷道区間さえある。

磯部 祥行 さま
東京、あるいは三浦半島から下田までのフェリーがあればいいのに…と思っていたことがありました。東京発だと、東京湾内で相当時間がかかりますが。


下田への高速フェリーがあれば便利だなと私も思います。浦賀あたりから。ただ、やっぱり利便性の高さで行ったら道路ですよね−。谷川さまが挙げている伊豆縦貫道は存じておりましたが、本当にいつになったら開通するのってレベルです。2030年になっても出来ていなさそう。それに、今ある基本計画区間が全て出来ても、伊豆中央道の前後に平面交差が残りそうだし…。そもそも、2車線だしなぁ。

谷川卓史 さま
ネットを色々検索をしてみました。
何となく推論3が濃厚な気がします。
伊豆半島は最近町村合併で伊豆市など大きな行政区ができはじめていますが、それまでは小さな町村が山間部に点在していたエリアです。
観光地として成長した東海岸は慢性的な道路渋滞に襲われても一定の観光客が確保できたことから更なる道路網のニーズが少なかった。
中央部と西海岸にはニーズがあるものの小さい町村が点在することからニーズが国に届かなかった。ここに有力国会議員の不在が加わったかもしれません。
http://www.yassaka.com/02_diary/060311.html
とある議員のHPですが、伊豆縦貫道は周辺市町村が官民一体となって陳情を続けたことにより、スタートした計画だったようです。

松村 真人 さま
熱海のように交通の便が良くなってしまうと却って日帰り観光客が増えて寂れてしまうという懸念を伊豆の観光関係者が抱いている可能性はありますね。
交通量調査の資料を紐解けば、どの町に恩恵があって、逆にどこならマイナスか、というのが見えるかも。
道路建設の期生会があれば会報に経緯が載ってそうですが。




| いろいろの話題 | 21:45 | comments(9) | trackbacks(1) | pookmark |
コメント
地元民(口伊豆地区在住)ですが
昔から「推論3」が言われていました
静岡県といっても
旧衆院静岡2区出身の
旧自由民主党の大物と言える政治家は
石橋湛山までさかのぼらねばなりませんし
旧社会党系が強かった地域特性があるかもしれません

また、
伊豆地域は旧建設省の道路局より河川局へ予算が配分されてしまったのかもという感もあるのですが
検証したわけではありません
| B69 | 2011/09/19 12:22 PM |
私は伊東在住です。昔、父からこの議題につい
てかつて聞きました。高規格道路が出来ると
伊豆各地で“熱海化”してしまうので
高規格道路は整備しなかったようです。

“熱海化”とはその昔、熱海旅行者のほとんど
は宿泊者でした。それはそれは毎日毎晩ものすごい
観光客でにぎわっていたそうです。それが新幹線が開通し
道路事情等の交通の便が良くなっていくと
段々と日帰り客、通過客が多くなり現在は
宿泊地ではなく日帰り客(通過客)がほとんど
になっています。
この為、観光産業は大打撃を食らってし
まったのです。それは平成23年の現在に
なっても続いています。
身近なお隣の市ですので他人事ではなく
観光地として生き抜くためには、と
高規格道路整備には消極的に対処していた
そうです。
| とと | 2011/09/19 3:19 PM |
推論6じゃないですかね
自分が聞いた話は下田と南伊豆の市長は積極的に整備をお願いしているが、ほかの市町村は高規格道路ができると観光の車がほぼスルーするため消極的だと聞きました。
| 下田民 | 2011/09/19 6:58 PM |
東伊豆在住ですが、この疑問は地元でも酒の席や雑談で度々話の種になっています。
地元の見解だと推論3と推論6が多いようです。
上で他の方々が話している通り有力者がいなかったのと観光客が通過客になってしまうのが嫌で高規格化は進まなかったようです。
それから、平地が少なく急傾斜地(というか崖)だらけで余程予算がないと作れないというのもあるかもしれません。

また、これは推論ですが、こちらでは東京に行く機会は殆どない(寧ろ仕事等では同じ県の静岡市や三島方面に向かうことが多い)ので、東京に向かうより伊豆の主要都市&静岡の中心地に向かえる河津町〜三島・沼津間の縦貫道が先に整備されている気がします。そうこうしているうちに現在の行政の財政難で、東海岸ルートは上記の理由で進まないまま身動きが取れなくなった…と言うところでしょうか。

あと、鉄道の乗り換えの不便さは全くもって同感です(泣)
| ryuryu | 2011/09/19 6:59 PM |
ヨッキさんが挙げられていない理由もあるかと思います。
神奈川県道路公社としては、西湘バイパスや小田原厚木道路を利用した人をなるべく箱根などへ送り込んで置きたいものです。
伊豆半島は静岡県ですから、観光客が神奈川県内にお金を落としてくれないからです。

事実、真鶴道路そのものは神奈川県にありますが、事実上伊豆半島への連絡道路の役割をしています。この道路の石橋料金所のブース数が少なく、この時代でもETC対応になっていないのは、休日午後に箱根ターンパイクや箱根新道からの車を、真鶴道路からの車に優先して流すためもあるのでは。
| 元静岡県民 | 2011/09/19 10:08 PM |
この話の流れには全っったく、何の関係もありませんが、
湯河原から伊豆半島の稜線上に登る湯河原パークウエイの距離標は、

鉄 道 用

だったりしますよ。去年通ってみて
「やっぱ鉄道会社が作った道だなあ」と思ってしまいました。
| はまさん | 2011/09/20 12:56 AM |
全く関係ないかもしれませんが、地震、特に東海大地震が確実に予測されている中で、伊豆は地震の多発地帯でもあり、積極的な動きがないのも、気分的な感じとして後回しになってるような、なってないような。
| わんさん | 2011/09/20 3:02 PM |
熱海出身です。神奈川は縁が深いけれど赤の他人。静岡は一度も会ったことのない遠い親戚。このご時勢、道路整備は進みませんよね。でも「独立国的ふわふわ感」こそ伊豆東海岸の魅力だと思います。適度な輸送力の真鶴道路〜国道135号が過度な開発を抑止している一面もあります。鉄道とクルマが共存できるのもこのおかげ。環境保全や高齢化社会対応も含め、悪くないバランスなのでは?
| みずー | 2011/09/20 8:08 PM |
こんばんわ、秋水と申します。
先週の廃道サミットでヨッキ様のレポート拝見しました。とても面白かったです。


こちらのページ拝見して、1年前のものですがこの記事に興味もったのでコメントさせていただきます。


挙げられている様々な理由に複合して、静岡県全体という目で見ると、東海道沿いよりはその昔は過疎地域であり、東名高速と東海道新幹線という交通インフラの頂点に立つものが二つも県内に全通してしまい、他の県や地方に配慮して予算要求や事業化促進を強く言えなくなってしまったため結果後回しになってしまったというのはいかがなものでしょう。

未成道の記事、これからも楽しみにしています。
失礼しました。
| 秋水 | 2012/09/10 9:02 PM |
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